住宅ローンを組んで不動産を購入する場合、頭金を用意すべきかどうかで迷われる方が多くいらっしゃいます。
必ず支払うお金ではありませんが、メリットも多いので、住宅ローンを組む際は頭金を用意することをご検討ください。
そこで今回は不動産購入を検討されている方に向けて、住宅ローンの頭金とはどのようなものなのかをご説明いたします。
不動産購入で住宅ローンを組む際に支払う頭金とは
頭金とは不動産の費用をすべて住宅ローンで支払うのではなく、一部を預貯金などの自己資金で支払うことをいいます。
不動産購入時にはほかにも印紙税や登記費用などさまざまな自己費用が必要になるので、余裕のある資金計画を立てないと、いざというときに必要なお金を用意できなくなってしまいます。
そのため全額住宅ローンを組むことも可能ですが、自己資金を用意すると借入額が少なくなり、毎月の返済額と利息を減らせるので、総返済額がフルローンより抑えられるメリットがあります。
不動産購入で住宅ローンを組む際に用意する頭金の金額の目安は?
フルローンで不動産を購入することも可能ですが、総返済額を抑えるためには一部を自己資金で支払うのがおすすめとされています。
住宅金融支援機構の調査によると、フラット35を利用した人の頭金の平均額は426万円で、目安は不動産購入価格のおよそ10パーセントです。
また国土交通省の「平成29年度住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅を建てた人の頭金の平均額は919万円で、目安は不動産購入価格のおよそ20パーセントです。
このように考えると、不動産購入価格の約10から20パーセントの頭金を用意するのが良いといえます。
しかし用意できる自己資金はご家庭によってさまざまであり、そのほかの初期費用も必要になるので、自己資金を用意するのが難しい方もいらっしゃると思います。
また生活費はもちろん、ご家庭によってはお子様の教育費なども残しておかなければなりません。
そのため半年ほど生活するために必要な費用を計算し、その金額を除いた分を自己資金に充てるのがおすすめです。
自己資金に充てられる額がわかれば、購入できる不動産の金額の目安も決められますね。
ご紹介した目安を参考にして、あなたの暮らしやライフプランに合う不動産や住宅ローンを選びましょう。