注文住宅は、一生に一度あるかないかの大きな買い物です。
新居の購入を考えている方にぜひおすすめしたいのが、スケルトンインフィル(SI)工法です。
耐久性が高く、お子さんやお孫さんの代まで住めることから、現在大きな注目を集めています。
今回は、そんなスケルトンインフィルについて解説します。
注文住宅ならスケルトンインフィル?その構造とは
スケルトンインフィルとは、スケルトンと呼ばれる構造躯体(柱や梁)とインフィルという内装・設備に分けて構成する工法です。
日本に入ってきたのは21世紀に入ってからなので、まだ耳慣れない言葉かもしれません。
一般的に、構造躯体の寿命は約100年、内装・設備に関しては30年くらいと言われています。
そのため、いったん内装・設備が劣化すると、構造躯体に問題がなくても大規模なリフォームの必要があるのが、従来の工法です。
しかし、スケルトンインフィル住宅であれば、内部のメンテナンスだけで済みます。
また、間取りの変更も比較的簡単なので、ライフスタイルが変化しても同じ家に住み続けられるのが特徴です。
今までの日本の注文住宅は、短いスパンで建てたり壊したりを繰り返す「スクラップアンドビルド」が特徴でした。
しかし、スケルトンインフィルは、「ロングライフ住宅」として、今後さらに普及していく工法であると考えられます。
注文住宅をスケルトンインフィルにする構造上のメリットとは?
最大のメリットは、同じ家に長く住めることです。
ライフスタイルに合わせて、間取りを手軽に変更できるのがスケルトンインフィルです。
内装・設備が古くなっても、建て替えの必要はありません。
構造躯体に手を入れなくても、最新設備が整った家に住めるのです。
場合によっては、何世代にもわたって同じ家で暮らし続けられます。
また、二重床・二重天井になっていることが多いので、家そのものの耐久性も従来のものより高くなっています。
とくに地震が多い日本では、耐震性の高さを重要視される方もたくさんいらっしゃるでしょう。
頻繁に建て替えなくてもよいため、木材などの資源のロスや廃材の量も抑えられます。
このように、環境に優しいこともメリットと言ってよいでしょう。
しかし、建築の初期費用は従来の工法より高くなります。
実際にコスト上のメリットを実感できるまで、時間が必要かもしれません。