不動産を購入する際には、その物件の資産価値についても理解しておきたいところです。
しかし、物件の資産価値はどのようにして求められるのか、わからない方も多いでしょう。
この記事では、物件の資産価値について、その計算方法や資産価値の下がりにくい戸建ての特徴を解説します。
不動産の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
不動産を購入するなら知りたい!物件の資産価値を計算する方法
物件の資産価値を計算する場合、「収益還元法」「取引事例比較法」「原価法」の3つを利用します。
まず、収益還元法とは、家賃の相場をもとに計算する方法で、貸した場合に毎月いくらの収入が得られるかによって価値を算出します。
不動産購入にあたり、検討している物件のなかで賃貸に出ているものがあれば、賃料を確認しましょう。
同じフロア内の類似した条件であれば、資産価値を知る参考になります。
具体的な計算式は、1年間の純収益を還元利回りで割って求めます。
ただし、一戸建てについては建設会社などにより価格が変わるので、家賃だけで資産価値を判断するのは難しいです。
つぎに、取引事例比較法は、中古物件を取引する際に不動産会社がよく利用する方法で、周辺の相場価格をもとにしたものです。
周辺にある物件の事例を参考に、感覚ベースで資産価値を算出します。
そして、原価法は立て直し費用から算出する方法で、現在の不動産を再度取得する場合にいくらかかるのかを考えます。
具体的には、新価から、経年年数による価値の減少と使用による消耗分を引くと資産価値の算出が可能です。
不動産を購入するなら知りたい!資産価値が下落しにくい物件とは
法定耐用年数によれば、物件の価値は年々下落し、木造の建物であれば築20年以上でほとんどの価値が失われてしまいます。
しかし、物件の特徴によっては、資産価値が下落しにくく、築30年が経過しても価値が残るものも存在するのです。
そのような物件の特徴としては、まず購入金額に占める土地の割合が、建物の割合よりも高い点が挙げられます。
土地は建物とちがって、価値がゼロにならないので、不動産全体の資産価値も下がりにくいです。
また、人口が増加傾向にあり、人気の高まっている地域に立地しているのも、資産価値が下落しにくい不動産の特徴です。
土地の形状については、正方形または接道面の長い長方形であれば、需要が高いので価値は下がりにくくなっています。