再建築不可物件は通常の物件より価格が安いため、あえて購入を希望する方も少なくはありません。
しかし、再建築不可物件を購入する際には住宅ローンを組みにくいといわれていることをご存じでしょうか。
ただし、方法によっては融資を受けられるため、今回はその方法も合わせてご紹介します。
再建築不可物件の購入で住宅ローンを組みにくい理由とは?
再建築不可物件は担保評価が低いことが、住宅ローンを組みにくい理由のひとつです。
通常、金融機関はローンが返済されなかったときのために土地や家屋を担保にして融資します。
再建築不可物件は現在の建築基準法になる前に建てられた家屋であることが多いため、築年数が古く、住宅としての担保価値が低いのです。
また、いったん取り壊すと建物を建てられなくなることは、土地としての活用方法にも限りがあります。
そのため、土地の担保価値も高くありません。
もうひとつの理由は、返済リスクの高さです。
たとえば、解体するつもりがないので再建築不可物件を購入したものの、火災や地震などの災害によって住めない状態になってしまった場合は、建物の取り壊しが必要になります。
しかし、再建築はできないので、別の場所に新たな住まいを探さなければなりません。
そうなった場合、ローンを返済しながら新居を用意することになり、ローンの返済が滞ってしまう可能性もあるでしょう。
再建築不可物件でも住宅ローンを組むための方法
再建築不可物件でも住宅ローンを組める方法はいくつかあるので確認しておきましょう。
まず、都市銀行などの金融機関だとローン審査にとおりにくいため、カードローン会社などのノンバンクからの融資を検討してみてください。
もちろん審査基準は設けられているので、誰でも融資を受けられるわけではありませんが、銀行に比べると審査にとおりやすいのが特徴です。
ただし、金利が高いので、価格の安い再建築不可物件を購入した意味がなくなってしまわないよう慎重に計算したほうが良いでしょう。
また、ほかに不動産を所有している場合は、不動産担保ローンを利用する方法もあります。
一般的な住宅ローンよりは金利が高くなりますが、ノンバンクよりは低金利です。
そしてもうひとつ、リフォームローンを利用する方法も検討してみてください。
再建築不可物件はリフォームが可能なので、購入後にリフォームを計画してリフォームローンとして融資を受けるのもおすすめの方法です。