通常、それまで住んでいた家を退去する際はライフラインの解約が必要です。
その物件が売り出し中の場合でも、同様に「自分が住まない家にライフラインは必要ないからすぐ解約しよう」と考える方もいるかもしれません。
しかし、本当にすぐに解約してしまっても問題ないのでしょうか。
そこで本記事では、不動産を売却する際のライフライン解約に伴うタイミングや方法について解説します。
不動産を売却する際のライフラインを解約するタイミング
ライフラインには、電気・水道・ガスの3つがありますが、特に電気と水道に関しては物件を引き渡すまでは解約しないほうがよいです。
理由は、買主が見つかるまでの間、家の状態を保つために定期的な換気や掃除が必要となるからです。
また水道は、長期間使用しないと排水トラップの水が蒸発してしまいます。
それにより排水管から下水のようなにおいがのぼってしまうため、蒸発を防ぐためには定期的に水を流す必要があります。
電気は解約してしまうとエアコンが使えないので、内覧に訪れた人が暑さや寒さから快適な気分で見学できません。
じっくりと内覧できないことで、物件のよさが十分に伝わらない可能性もあります。
以上が早期の解約を避けるほうがよい理由ですが、売主のなかには自分が使用しないのにもったいないと考える方もいるかもしれません。
しかし、解約の早すぎが原因で売却が遅くなってしまうと思えば、必要な費用と考えられるのではないでしょうか。
ガスに関しては、特に使用する機会はありません。
ガス機器が使用できるかを確認したうえで、新居に移るタイミングで解約しても問題はないでしょう。
不動産を売却する際のライフラインを解約する方法は?
電気の解約は、電話またはホームページから解約日を指定するだけで手続き完了です。
立ち会いの必要はありませんので、解約日当日はブレーカーを落とすことを忘れないようにしましょう。
水道もガスも基本的に立ち会う必要はありません。
電気と同様に、電話またはホームページから解約の手続きをするだけで手続きは完了します。
ただしオートロックのマンションの場合、電気・水道・ガスとも例外的に立ち会いを求められることもあります。
事前に各会社に連絡を取り、確かめておくとよいでしょう。
どのライフラインの解約に関しても、基本的に前日や当日ではすぐに手続きはできません。
少なくとも、解約日の1週間前までには手続きすることをおすすめします。