こちらから土地や住宅を売却するのであれば、できる限りお得に、素早く売却活動を済ませたいと考える方がほとんどでしょう。
とくに売却活動を長引かせたくないと考えるのであれば、不動産の隣地の所有者に売却を持ち帰るのがひとつの方法です。
今回は、不動産の売却を検討する方に向けて、所有する不動産物件を隣人に売却するケースについて、メリットや注意点をくわしくご紹介します。
物件の売却を隣人にもちかけるメリットとは?
所有する土地や住宅などの物件を隣人に売却するケースでは、売主と買主両社にとって次のようなメリットがあります。
買主にとってのメリット
隣人にとって、隣の土地を買い取ることで敷地が広がり、土地の活用方法が広がります。
具体的には、家庭菜園やガーデニングへの利用、住宅の増築、賃貸住宅の建設などが挙げられます。
また、土地が広がることで日当たりが良くなる、土地の価値が上がり売却しやすくなる点も大きなメリットです。
売主にとってのメリット
上記のように、隣地の購入は買主にとって大きなメリットがあります。
そのため、相場よりも高めの価格設定であっても、購入を希望することが少なくありません。
また、一般的な不動産売買では買主を探すために広告を打ったり、購入希望者の内覧を対応したりする必要がありますが、隣人が購入する場合はこうした売却活動は必要ありません。
売却活動をおこなう必要はなく、素早く売却できる可能性がある点も、隣人に不動産を売却するメリットのひとつです。
物件を隣人に売却するうえでの注意点とは
実際に隣人に物件を売却するときには、次のような注意点をおさえて交渉を進めることをおすすめします。
早く売ろうとあせらないこと
物件を売るときには、早く売却活動を終えようとあせってしまうケースが少なくありません。
早く売りたい気持ちが買主に伝わってしまうと、相場よりも低い価格を提示されるなど、条件面で不利に働いてしまう可能性があります。
早く売ろうとあせらないで、ほかにも買い手が見つかるかもしれないという余裕をもって売却活動にあたりましょう。
売却価格を提示しない
隣人に不動産の売却をもちかけるときには、その場で売却価格を提示しないことをおすすめします。
売り出し価格をあきらかにしてしまうと、それよりも低い値段で交渉される可能性が高いためです。
信頼できる不動産会社を探して、価格に関しては仲介会社に一任しているなどと濁すことで、追及を避けられるでしょう。