建売住宅と比べると注文住宅のほうが出来上がりまでの期間が長いことは比較的知られていますが、具体的にどれくらいの期間が必要かはあまり知られていません。
そのため、実際に注文住宅を建てたときに思っていたより早く引き渡されて不安になったり、なかなか完成しなくて不審に感じたりする人もいるようです。
そこで今回は、注文住宅の工程と期間についてまとめてみました。
注文住宅の建築に必要な期間と完成までの流れ
注文住宅の建築期間は、情報収集から始まって引き渡し完了までの時間のことを言います。
実際の家の工事期間は半年くらいですが、注文住宅の建築では施工業者の選定や間取りを考える時間が必要なので、全体としては1年程度を要するのが一般的です。
注文住宅が完成するまでの大まかな流れは以下のとおりです。
●情報収集・施工業者の選定・設計プランの決定
●請負契約締結
●工事
●引き渡し
注文住宅の建築に必要な各工程と期間
注文住宅が完成するまでの流れをさらに細かい工程ごとにみると、以下の時間が必要になります。
所要期間はあくまでも目安で、建物の規模や間取りによって異なります。
●土地探し、施工業者の選定:約1か月~半年
まずは子育てや通勤などライフスタイルに適した土地を探すところから始まります。
選んだ土地の広さで建てられる家の大きさがだいたい決まるでしょう。
それから施工業者を決めます。
施工業者には、ハウスメーカーや地元の工務店、設計事務所などがあります。
●プラン・予算の作成:約1か月
建てる家の規模が決まれば、大まかな間取りがイメージできます。
このタイミングで一度予算について見積もりましょう。
●銀行の事前審査:約1か月
銀行からの融資がどれくらい受けられるか、事前審査で確認してください。
●プラン・予算の打合せ:約1か月
銀行融資の事前審査の結果を受けて、具体的な設計と予算について打合せを詰めていきます。
この段階で決定した設計プランや予算に基づいて実際の施工がおこなわれるのです。
●本契約・銀行の本審査:約1か月
施工会社と正式な請負契約を締結し、銀行の融資を受けます。
●仕様決め:約1か月
具体的な内装材などを確定して設計図を完成させ、見積もりやスケジュールの確認をおこないます。
●地鎮祭・着工~竣工:約3か月~半年
一般的にハウスメーカーに依頼すると工期は短く、設計事務所に頼むと長くなるようです。
材料にこだわったり、特別な設備や意匠を取り入れたりすると1年以上かかることも珍しくありません。
●検査・引き渡し:約1か月
工事完了後は、完了検査がおこなわれます。
問題なければ、登記によって物件が引き渡され完了です。