戸建住宅には注文と建売の2種類に分けられ、一般的に建売住宅のほうが売却しやすいといわれています。
将来的に住宅を手放すことを視野に入れている場合は、売りやすくするコツをおさえておくと、売却が有利に働くでしょう。
今回は、注文住宅の特徴と売却する際のポイントをご紹介します。
注文住宅を売却するコツを知るために!建売住宅と比較して特徴を紹介
注文住宅とは、土地を購入、もしくはすでに所有している土地に、家の設計と建築をおこなう住宅のことです。
建売住宅とは、土地と建物がセットで販売されている住宅のことをいいます。
注文住宅の大きな特徴は、設計における自由度が高いという点です。
自分のこだわりや意見を反映しながら家づくりができるので、間取りや外観などをオリジナルのデザインにできます。
ただし、個性的な家は万人受けしないため、売却の際にはなかなか売れないケースが少なくありません。
建売住宅は外観や間取りなどのパターンが決まっているため自由度は低いものの、万人受けするような設計がされています。
価格面でいえば、建売住宅は同じデザインの住宅を作ることでコストダウンを図っているため、安い価格で購入できるケースが多いです。
一方で注文住宅は、こだわりが強ければ強いほど価格も比例して高くなっていきます。
注文住宅は自分の暮らしやすい環境を作るために建てるもので、将来的に売ることを目的としていないため、売却を視野に入れている場合は対策が必要です。
注文住宅を売却するコツとは?4つのポイント
一般的に売却しにくいといわれている注文住宅を売却するコツは、以下の4つです。
●土地の境界を明確化させておく
●空調効率の良い間取りにする
●外構を整備する
●個性的な造りにしない
住宅を売却する際は、敷地の境界をはっきりさせておくことが重要です。
とくに先祖から引き継いだ古い土地の場合、境界が確定していないケースがまれにあります。
隣地との境目に境界標が設置してあるか、エアコンの室外機や雨樋が隣の家の境界線を超えていないかなども確認しておくといいでしょう。
注文住宅で失敗しやすいのが、空調の効きが悪い部屋を作ってしまうという点です。
購入希望者が重視するポイントでもあるので、エアコンの配置や間取りなどに注意しながら空調効率を意識した設計を検討しましょう。
防犯面やさまざまなスペース確保などに役立つ外構を造っておくと、売却できる可能性がさらに高まります。
建売住宅に見られない特殊な造りが多い場合、市場のニーズが離れてしまうため、家の外観や間取りなどはなるべく無難な設計にしておくのがベストです。