住宅ローンはコツコツ返済するだけでなく、資金に余裕ができたら一括返済をすることも可能です。
返済期間が長いとその分利息がつくので、一括返済はメリットが多い印象を受けますが、実際のところどうなのでしょう?
今回はマイホーム購入で住宅ローン借入をご検討中の方に向けて、ローンの一括返済のメリットと注意点をご紹介します。
利息を減らせる!?住宅ローンの一括返済のメリットとは?
住宅ローンでは返済を繰り上げて、一括で返済することも可能です。
一括返済のメリットは利息分を減らし、総返済額を抑えることができるところです。
たとえば30年ローンを組んでいる場合、20年目にローンを一括返済すれば残りの10年間は家計に余裕が出るだけでなく利息も軽減できます。
早く返済できればその分お金を老後資金や教育資金に回すこともできますね。
また借入時に金融機関に支払ったローン保証料が返金されることもあります。
住宅ローンの金利が高ければ高いほど、一括返済で利息軽減効果も高くなります。
住宅ローンは低金利で借り入れても変動金利タイプであれば金利上昇のリスクがあります。
住宅ローンの返済は長い期間ですので、その間に世の中の景気動向が変わったり、ご自身の収入が大きく減少するようなことが起こらないとも限りません。
金利上昇のリスクを減らしたい方にとっても一括返済は効果があります。
おすすめのタイミングは?住宅ローン一括返済の注意点
次に住宅ローンの一括返済の注意点をご紹介します。
まず一括返済のタイミングですが、住宅ローン控除を受けている時期を考慮する必要があります。
住宅ローン控除は10年あるいは13年受けられる優遇措置で、かなりの額が返還されます。
そのため利息軽減額と住宅ローン控除額を差し引いてシミュレーションしてみることをおすすめします。
さらに繰り上げ返済には手数料もかかるので確認が必要です。
また近年住宅ローンは低金利で設定されており、細く長く返済することがメリットの一つでもあります。
さらにほとんどの場合団体信用生命保険に加入しているので、家族にとっては生命保険のような役割も持っています。
そのため手元のお金をすべて一括返済にまわすよりも、教育資金や老後資金として残しておくほうがよいケースもあります。