今やよく見かけるようになった太陽光発電が設置された不動産ですが、当然売却市場でも太陽光発電が設置された不動産を目にすることがあります。
太陽光発電の設置は、不動産売却にも少なからず影響を及ぼす要素なのですが、一体どのようなことが挙げられるのでしょうか。
今回は、太陽光発電を設置している不動産の売却方法や気を付けたいポイントなどをご紹介しますので、売却活動のご参考にしてみてください。
不動産に太陽光発電を設置していると売却方法も変わる?
太陽光発電が設置されている不動産の売却方法は3つあり、通常の売却方法とは少し違って、売却時にやることがあります。
まず1つめは、太陽光発電付きの不動産として売却する方法です。
太陽光発電を移設したり、解体したりする費用を用意する必要がないという魅力があります。
ただし、太陽光発電を設置したまま売却することになるので、太陽光発電の売電契約の名義変更をおこなわなければ売却ができません。
名義変更をおこなわなければ、買主が売電収入を得ることができなくなるので、契約を忘れずにおこないましょう。
2つめの方法は、太陽光発電を新居に移設してから不動産を売却する方法です。
新居でも太陽光発電を利用したい方は、新居に太陽光発電を移設させてから売却するようになりますが、移設のためには100万円程の費用がかかります。
また、移設のために取り外してしまうと補償がなくなることも注意しておきましょう。
太陽光発電の保証期間はメーカーによって差がありますが、10年から15年あるため、事前に保証期間がどれほど残っているかも確認してください。
3つめの方法では、太陽光発電自体を撤去する方法があります。
太陽光発電は、維持するためのメンテナンス費用もかかるため、買主側から撤去してもらいたいと伝えられる場合もあります。
撤去費用はだいたい20万円から30万円ほどかかり、撤去したあとに屋根を補修する必要もあるため、それ以上のコストがかかります。
不動産売却で強みになる?太陽光発電の魅力のポイントとは
太陽光発電を移設するにも撤去するにも費用はかかります。
設置したまま高く売却したい場合は、太陽光発電の持つ魅力を買主に伝えられるかどうかが重要になってきます。
太陽光発電は、保証期間内であれば、売却価格を上げるポイントにもなります。
他にも、設置している太陽光発電の売電による収支を一覧にして残しておけば、売却活動も有利に進められる要素の1つになります。
メンテナンス費用なども記載していれば、買主も維持費用がいくらなのか明確にしやすくなるため、購入に繋がります。
太陽光発電の売電による収入が多くなく、設置していてもマイナスになる場合は、一度不動産会社に相談してみましょう。
たとえ収支ではマイナスになっていても、災害時に役立つ設備として活用することはできるので、そうした観点から設置を望む買主もいます。
太陽光発電を設置したまま売却するかを悩んでいる方は、不動産会社と相談してから売却活動を始めてみましょう。